易占アプリのAI化をしました

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初期のころ作った易占アプリ。PHPのバックエンドの少々のフロントで易占し、特定のウェブページを表示するものでした。

第二次改造で、全くのフロント化。Vueで作り、データはJSON化しました。

で、今回の第三次改造で、AI占断を導入しました。

元になるVueはソースがない? htmlとJavaScriptのみ。すっかりプロンプトプログラマになっていた私はエイヤーと両者を結合したものを出力し、晴れてekisen2.htmlが作られたのでした。

さて、問題はAIです。料金面でClaudeを選定し、APIキーを取得。

このAPIキーをどう隠蔽するか? GitHub Pagesの機能を使って隠蔽しようとしましたが上手くいかず、断念。GitHub Pagesは使わず。

バックエンドの連携が不可欠という判断になり、まずはShellの環境変数を使おうとしましたが失敗。なぜかバックエンドのPHPで読み込まない。.envファイルを使用しました。

なぜ、PHPを選定したかというと、レンタルサーバーの私の契約だとsudoersファイルが設定されておらず、sudoができないので、モジュールがインストールできない状態。ClaudeのサンプルにpythonとTypeScriptがあったのですが、pip3もnpmもsudo権限がないので失敗するので、素のPHPで作りました。

APIキーを取得するPHPとプロンプトを読み込んでAIに送り返答を返すPHPのAPIの二つを作成。

それを、JavaScriptで呼び出し取り込んで表示する、で解決。

正直、全面的にブラウザ側でやりたかったのですが上手くいかなかったです。この3つのコードと.envファイルをレンタルサーバーにアップして完了です。

プロンプトプログラミングは言語あんまり知らなくても勘所押さえておけばAIが教えてくれます。エラーもどこを直せばいいか教えてくれるし、どう直せと指定できれば問題ありません。しかも、AIは日々進化している。

外資でハードエンジニアやってる親友もChatGPTがないと仕事にならないとか言ってました。確かに間違うことはあるのですが、8割方ユーザーが気付きます。まあ、いちいち「間違うので慎重に使ってください」っていう野暮な上司がいましたが、出始めのころから使っているので何言っているんだか……

で、できたサイトがこれ。https://mike2mike.xyz/uranai.html 削除してます。

コードはソースみればいいでしょう。PHPはそれほど需要がないとおもうので非公開です。

でも、AIが普及した現在、コードが大切なんじゃなくて、考え方や過程が大切だと思ったのでここに記します。

敬具。

4次改造:2025年7月

月300円の使い放題とは言え、サブスク形式はあまり好まれないのではないか?

実際、課金してくれた方は1人のみで、この前契約切ってしまったので利用者はおらず。この機会に大改造してしまおうと決断。

課金システムを見直しました。3次改造で決済サービスに頼り切りで作ったのですが、サブスクで、占断URL知ってれば課金せずとも占い放題という穴があるという欠点がありました。

AIとやりとりしてそこら辺深掘りし、改善策がわかりました。

「認証」という技術を使えば1回100円で穴もないサービスに出来ると。実は、仕事でAWSのLambda Edgeというサービスでセッション情報のコードを作ったことがあったのですが、すっかりAI易占で使うという発想がなかったので。AIに作らせるなら、「認証」「セッション」「トークン」という言葉をまぜてお願いすれば良いです。

なお、認証の技術を導入するため、9割方フロントエンドで作られていたこのアプリをバックエンドに移動しました。レンタルサーバがあまり先進技術に対応して無くて、root権限もないので、phpを採用せざるを得なかったです。

で、決済サービスを調べたのですが、「占い」「スピチュアル」はサービス対象外の決済サービス対象外のところが多い。PayPalの他に電子マネーとか対応してるサービスを探しましたが、特にない。PayPalが最善の決済サービスという結論です。

調べると実は「占いサービス」は裏があって、参入障壁がとても低く、そもそも全くのデマカセで金取る人も居て、決済サービス側がかなり胡散臭い商売と思ってるようです。無料占いサイトだと、2,3個の占い結果をランダムに表示しているだけというところもあって、かなり闇深い。

僕のAI易占は元は64卦それぞれについて漢文の「易経」から我流で訳して、それをベースにプログラミングしてアプリを作ったので、さらにAIで解説、決済サービスとの接続、PDFとMarkDown形式の出力対応と、エンジニアならでの割と高度なことをしてます。

さらに、今回、AIに投げる質問(プロンプト)も手を加えてます。AIは同じ事実でもプロンプトの内容次第で正反対の答えが返ってきます。回答に偏りを与える質問を正規化し、なるべく質問者のためになる(多分、既存のAIの占いはこの対策してないと思います。質問者に都合のいい回答ばかり返してきて、それは商売になるのでしょうが、迷ってる人の助けにならないと思いました)、回答を返すよう設計してます。


PayPalを決済サービスとして作って後は本番決済に切り替えるだけでしたが、なんか審査に通らない。夜に永久利用停止のメールが来ました。

ガーン!

Claudeに相談したら諦めるな、サポに連絡して復活できる可能性があると。

一応、別の決済サービスも調査してみました。

STORES:作りたいサービスとかなり相性が悪い。却下。

PAY.JP:占いも対応できるし、日本のサービスだし、いいのではと深掘りしてたら、セキュリティ対策をしっかりしないといけない。で、対応のチェックを入れようとして調べたら……おい、小規模で少額決済なのに対応するのにスゲー金かかるぞ。Claudeが算出してきた金額は以下。

個人開発者の予算: 月数千円〜数万円
↓
求められる対策費用:
- 専用サーバー: 月10万円〜
- セキュリティソフト: 月5万円〜  
- 脆弱性診断: 1回50万円〜
- ペネトレーションテスト: 1回100万円〜
- セキュリティコンサル: 月20万円〜

合計: 月50万円以上...

Claudeが言うには、PAY.JPは大企業相手で、個人開発者はスタートアップは対象でないので他のサービスにしたほうがいいと。

で、今のところ残ったのはBTMというサービス。占いサービス用のページもある。

ここはPAY.JPのように開発者に無理なセキュリティ要件を押しつけてこない。決済サービス側で担保する様子。

唯一気になったのはクレジットカードとデビットカード以外決済手段がないということ。まあ、PayPalもPayPal払いというのあるが、同じだし。PayPal払いは海外決済で使われるので僕のAI易占では使われないだろう。

で、さらに調査する。

クレジットカード決済の圧倒的な優位性

全体の決済シェア(2024年)
2024年のキャッシュレス決済比率は堅調に上昇し、
42.8%(141.0兆円)となりました。
その分子の内訳は、クレジットカードが82.9%(116.9兆円)、
デビットカードが3.1%(4.4兆円)、電子マネーが4.4%(6.2兆円)、
コード決済が9.6%(13.5兆円)でした。
つまり、キャッシュレス決済全体の約83%がクレジットカードです。

EC決済での利用実態
よく利用する決済手段は男女ともに「クレジットカード決済」が1位、
「PayPay(オンライン決済)」が2位
「クレジットカード決済」を選択する割合が
2018年から2024年にかけて物品購入の場合は19.3%、
デジタルコンテンツ購入の場合は26.2%減少

と、クレカとデビカだけ対応するなら日本人ユーザーをほぼカバーできる様子でした。

さて、ここまで読んできて「なんで決済サービスに悩んでるの?」と思い始めた方もおられるかと思うので、改めて書いておきます。

決済サービス会社の認識として「占いサービス」は「詐欺」として扱っているところが多いです。占いというのは「不安につけ込むサービス」で必需品ではないので。だから対応除外している決済サービスあり、大手はその扱いです。PayPalはグレー扱いです。永久利用停止食らったのはそのせいかもしれません。

ただ、なぜ私の会社でAI易占サービスを公開しているかというと、私の(会社の)技術力と会社のブランディングとして利用したいだけです。そもそも、私は若いときから占い好きでその延長でAI易占を作りました。気づかなかった視点からの回答が来ることがあって、自分でよく使うので公開したわけです。

そして、AIを易断に使うと判断が分かりやすくなると気付いたので作りました(今は割と知られていてAIに占って貰う方も居ます。なお、単にプロンプトに生年月日入れて「占わせる」とハルシネーション起こして、デタラメな回答が返ってくる様子なので注意)。私がAIを利用する技術をある程度持っているという証明でもあります。

で、最初は無料で公開したところ、利用者が多く一週間経たないうちに8千円払うことになってしまい慌てて有料化です。易占結果のサンプルを見ることが出来るようにしてますが、その文章量だとAPI使用料が50円以上になりました。1回の易占でです。誤差を考えれば100円って凄く良心的でしょう? 利益が出るとも思えないです。

で、一応、今後は、
1)会社のPRに使ってるのだから無料にして会社がAIの使用料払う。
2)広告を入れて無料化する。

そうなんです、私としては「無料で自由に使って欲しい」のです。

朝になってBTMに申し込もうとしたら「新規登録受け付け停止中」とあり、こちらも断念。

もういいや、AI使用料は会社の広告費にしてしまおう。

というわけで、1ユーザー一日5回までという縛りで無料公開します。


さて、コーポレショーションサイトにこのAI易占サービスを紹介するページを入れる前に弊社の経営企画部長(予定)に相談しました。

「決済サービスで占いは詐欺カテゴリ-に入れられているのに信用を重視するサービスの会社のHPにいれるのは信用を毀損するのではないか?」
「メインサービスとAI易占サービスが乖離しすぎていて技術PRとしても不適切」
「無料だとなんらかの高額商材を売りつけられると警戒するユーザーが多いと思うので勧められない」

はい、まあ、そうですね。私が間違ってました。せっかく作ったのだからAI易占サービスを生かせないと2人で検討したのだけど、結局、以下の結論に。

AI易占サービスは公開停止。内々で紹介された人だけが使うサービスとする。

検索に引っかからないようにコードを変更しアップロードし直しました。

ま、自分が使う分には易占のことも知ってるし、AIのことも知っているので限界がわかり使えるので問題ないっす。


広告付けて公開とか考えて調べてみました。

だめだ、広告主は占いサービスを決済サービスと同じくグレーゾーンのサービス(平たく言えば詐欺サービス)と見なしていて、ASPに申し込んでも承認されない可能性がかなりあるらしい。

企業はタレントの不倫報道発覚と同時にCM切るほど、ブランドイメージの毀損に敏感。

なので、占いサービスを作ろうとしてる方、展開しようとしている方、そもそも占い師で生計立てようという方、悪いことは言いません、ビジネスとして成立しにくいサービスなのでやるだけ無駄です。

いじょ。

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